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2025年度入学式告示

みなさん入学おめでとうございます。

中学生46名、高校生147名の新入生を迎え、教職員一同は喜びに満ちあふれています。

保護者の皆様お子様のご入学をお祝い申し上げますとともに、思春期という大事な時期の教育を、本校にも一翼を担わせて下さり、心より感謝申し上げます。

さて、みなさんが選んだ平安女学院は創立150年を迎えました。150年前の日本社会は、キリスト教の布教が許されてわずか2年しかたっていない時期でした。その上、女性が教育を受ける価値をまだ社会が認められなかった時代です。そんな時代に、キリスト教の教えと、当時の社会の価値観とはかけ離れた女子教育を行う学校としてスタートしたのです。創設者の教育方針には、神様があなたにお与え下さったプレゼントとしての個性を大切にすることが掲げられました。

それ以来、平安女学院は、生徒一人一人が「神様からの一番美しい贈り物」として、あなたを大切にし、あなたの成長をサポートできるように努めてきています。「人を大切に大事にする」ことはキリスト教に限ったことではありません。しかし、時代や置かれた社会環境によっては、必ずしも人々が大切にされるとは限らないのです。平和も幸福も安心や安全も、私たちが日々意識して作り、守らなければ、たやすく壊れ、崩れるものです。

入学に当たり、みなさんに3つのことをお願いしたいと思います。

1つめは、「学ぶ」ということについてです。

先ほどの話とつなげてお話しすることにします。人を大切にするとはどういうこと。どうすれば自分や隣人が大切にされるの。人が大切にされないとはどういうこと、平和を壊すのは誰。戦争を起こさないためにはどうしたらいいの、安心できる環境は誰が作るのなど様々な問いを自分自身に問いかけるのです。そうすれば、分かったつもりになっていることが本当は分かっていないことがたくさん見えてきます。そうなればしめたものです。知りたくなります。調べたくなります。調べたこと、分かったことをパズルのピースをはめていくように問いの答えとして生み出していけば、自ずと答えができてきます。それが「考える力」なのです。これが今日、「求められている学び」です。そんな学習をみなさんがこれからの学校生活で進めていかれることを願っています。

2つめは、繋がるということについてです。

人と人、心と心の繋がりが大切ですが、関わることができても、繋がりが作れない社会になっています。そのために不幸な事件が後を絶ちません。みなさんがこれから送る学校生活では、「関わりを繋がり」に変えていきませんか。関わりは簡単に切れる関係性です。繋がりは、お互いの違いを認めた上での、温かくて、優しくて、頼もしい関係性です。そして、繋がりは多様な人々との交流を繰り返す中でしか築かれない関係性です。

3つめは、助け合いです。

一人の力には限界がありますが、小さな力も寄り集まれば為しえることがたくさんあります。今世界中には助けを求める人々や地域が数多くあります。ウクライナやパレスチナの戦場で、ミャンマーやタイ、そして、今なお復興の道遠い国内の被災地で。そしてあなたの身近にも、助けを求めている人々がいます。

私たちの学校で学ぶみなさんには、人のために己の力を捧げることのできる人であってほしいと願います。

学び、つながり、助け合いながら。あなた方は、誰も知らない自分を生きるのです。

そのために、惜しみないサポートを約束して、私からのメッセージといたします。

 

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