近年、コロナ禍による全世界的な渡航制限により、本校の国際理解教育の取り組みは大きな影響を受けています。しかし、このような時代だからこそ、広い視野を手に入れ、時代の変化や技術のめまぐるしい世の中をしなやかに、力強く生きていく。自分の暮らす地域社会の豊かさを願い、積極的に貢献しようとする。そんな人材の教育を私達は目指しています。異文化への興味や理解がなければ、国際的な感覚は養われません。
本校では、ユネスコスクールとしての活動を実践しながら、①海外交流 ②単位認定留学 ③姉妹校交流の制度を積極的に進めています。
海外交流
海外修学旅行は2年時に全コースで実施され、1週間ニュージーランドへ行きます。幼児教育コースは現地の幼児教育現場の視察や実習も行います。また立命館進学コース希望者は、2週間の語学研修にも参加でき、現地校の語学研修とホームステイを経験します。海外の生徒たちと直接会うことは出来ませんでしたが、手紙の交換やビデオ交流、贈り物の交換などをしました。
単位認定留学
アメリカ、カナダ、オーストラリアなど、海外の高校で修得した単位を本校の単位として認定し、進級できる制度を導入しています。この制度により、現地の授業や行事に参加しながら、1年間の海外生活を実現しています。日本とは異なる文化、環境の中に身を置き、人間関係を構築していく中で責任感や自立心を身につけ、内面的な成長を果たして帰国してきます。
トビタテ!留学JAPAN
文部科学省が展開する日本の若者の海外留学への気運を醸成する官民協働の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」にエントリーできます。
「自分にできることは何かを考え続ける」
私は貧困層の人たちが本当に困っていることは何か、そのために何ができるかを見つけるために留学しました。
フィリピンで家庭環境や教育、衛生面について学びました。
そこで「ボランティア」とはただ目の前で困っている人へ
必要な物資を与えるのではなく、彼らが必要としている
スキルを加えた方が質の高い支援ができると学びました。
- 槇山さん
- 派遣期・コース
- 4期・国際ボランティア
- 派遣時所属
- 平安女学院高等学校
- 留学先・期間
- フィリピン・2週間
- 留学先機関
- DAREDEMO HERO
「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2018」において優秀賞を受賞
槇山さんはJICAが開催するエッセイコンテストにて、このトビタテ!留学JAPANでの経験についてのエッセイを執筆し、優秀賞を受賞しました。
国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト
2018年度優秀作品優秀賞 槇山 いまり(平安女学院高等学校 1年)「ボランティアとは何か?」
「ボランティアとは何か?」(PDF:466KB)姉妹校交流
コロナ禍でも、本校は新しい姉妹校提携を行ってきました。現在、オーストラリア、韓国、タイ、ロシア、ベラルーシ、ドイツの学校と姉妹校協定を結んでいます。オーストラリアの聖ウルスラ校でのホームステイでは、ホストファミリーと一緒に暮らし、学校で授業を受けます。前回の訪問時には、地元の洞窟や島、ビーチを散策し、地元の人々と出会い、素晴らしい野生生物を観察することが出来ました。2023年には、聖ウルスラ校が平安女学院への訪問を計画しています。
ユネスコスクール
本校は2012年にユネスコスクールに認定されました。世界の貧困問題や、女性への教育、地域社会への参加をテーマにした開発型教育を実践しています。ユネスコ憲章の掲げる目標は多岐に渡り、その基礎に置かれる「人権や民主主義」「異文化」「地球環境保全」への関心を深め、また主体的に国際問題を解決する糸口を見つけ、英語で発信できる力を養成しています。