キリスト教に基づく教育
2024年度年間聖句
「必要なことは一つだけである。」(ルカによる福音書10章42節)
平安女学院は、プロテスタント教会・米国聖公会の宣教師によって創設され、以来148年間、キリスト教の教えを教育の柱として据えてきました。毎朝行われる「朝の礼拝」をはじめ、聖書の授業、様々な宗教行事を通して、わたしたちが神様に愛されて生まれてきたことを知り、自分を愛し肯定すること、そして自分と同じように隣人を愛することの大切さを学んでいきます。愛することとは、大切にし、その存在を尊いものとして認めることです。コロナがようやく収束し、さまざまな学校行事が復活した今年度は、これまで以上に積極的に社会とかかわり、神さまの造られたこの世界を愛と平和に満ちたものとするために自分たちに何ができるかを考え、行動する一年にしたいと思います。
毎朝の礼拝は、教室にて放送で行われますが、2週間に一度は、学年ごとにチャペルに集います。わたしたちがチャペルとして使う聖アグネス教会は、日本聖公会京都教区の大聖堂として1898年に建てられ、現在は京都市指定有形文化財として親しまれています。卒業生たちの祈りが込められたこの伝統ある礼拝堂の中で、心を静め、聖歌を歌い、聖書のみ言葉に聞き、チャプレンと共にその時々の祈りをささげます。
今年度の年間聖句は、イエス・キリストがマルタという、おもてなしに忙しく立ち振る舞い、いちばん大切なことを忘れてしまっていた女性に対して語られた言葉です。何をするにもまず、神の言葉(聖書)に耳を傾け、心を神の愛で満たすことを覚えていたいと思います。