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【校長メッセージ】2018年度 No,2

みなさん、ご機嫌いかがですか。こうして元気に一同が集えたことがうれしい限りです。 しかし、深夜から島根県では大きな地震が断続的に起きています。被害が拡大しないことを願うばかりです。 さて、2018年度は生徒577名、教職員113名で今日からスタートします。 生徒も教職員も、気持ちを新たにして「愛」があふれる学校にしていきましょう。 そのために、今年度はすべてのクラス・学年が、「安心と安全と成長」を念頭に置いた目標を設定することにしました。その意味を説明します。 みなさんは日々成長しています。在校生には昨年度の終業式で、自分の成長を確認して自分に○を付けようと言いました。中学の卒業式では3年間の成長を誇らしく思うと話し、新入生には失敗や間違いを恐れずに成長のための体験を積むようお話しました。ところで、成長は、体内の細胞ですら単独で成長できないメカニズムになっています。互いに影響しあいながら変化します。人間の成長も同じです。 どんな才能の持ち主でも、たった一人で黙々と努力すれば成長するというわけにはいきません。何かに誰かに刺激され、影響され、その結果心が動き、行動が起きて、学習が始まり変化・成長します。つまり、人もその他の生物も、成長するためには、環境が大切なのです。 では、みなさんにとっての最も重要な環境は、学校においてはクラスです。そのクラスがあなたの成長を保証する環境にするためには、そこが最もあなたにとって安全安心の場でなければなりません。安心安全から最も遠い状態は不安で危険です。安心で安全な状態も、不安で危険な状態も作る人は、そのクラスの構成員全員です。環境というものは誰か1人が作れるものではありません。 この学校が目指すものは、「愛」があふれる学校です。 愛とはお互いに大切にしあうことでしたね。 誰かが、不安で危険な状態に置かれている状態は、愛があるとはいえません。 愛の反対派無関心です。誰かが不安で危険を感じているのに、それを見ぬふりをしたとしたら、それも愛ではありません。愛を実現するためには時には勇気が必要です。犠牲も伴います。それでも私たちは、愛を実現する人間としてありたいと思いませんか。 「安心と安全と成長」がきっても切れない関係であることを自覚し、あなたが、自らの成長を望むならば、今おかれている環境の状態を安全安心の空間として完成させる心意気を持って欲しいと思います。 人をさげすんだり、馬鹿にしたり、騙したり、排除したり、人を傷つける言葉や行動がまかり通る世の中だからこそ、学校がそうであってはならないと思います。 年をとると、現状に安住しがちです。事を荒立てずに済まそうとします。しかし、あなたたち若者は違います。理想を求めて変革する力を持っています。 今、アメリカでは銃規制を訴え高校生がかってない運動を起こしています。 みなさんも、身近な安心安全なクラスをつくることはもちろん、広い社会に目を向けて、自分にできる事を行動していく2018年度にしましょう。そのためには、主体的な学びを進め、知性と感性を今以上に成長させてください。
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