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3.12016
【教育相談部】2016年3月のコラム
今年度発足した教育相談部の活動もようやく最初の年を終えようとしています。
この一年間を改めて振り返ってみると、大変暗い話になってしまい恐縮ですが、現在の中高校生をめぐる状況は決して明るいものばかりではないことに気づかされます。学校の内外でのいじめや自ら命を絶ってしまう生徒たちの報道はあとを絶ちません。本校の生徒たちも少なからずこうした同時代の空気の中で毎日の学校生活を送っています。私たちの願いは、ごく当たり前のことですが、生徒たちが「毎日学校に行くのが楽しくて仕方がない」、授業を始めクラスやクラブ活動で生き生きと自分の力を発揮できる、そんな学校生活が送れるようにすることです。高度に発達した情報化社会の中でLINEやSNSなど情報伝達手段は日々進歩していますが、自分が周りの友達にどのように受け止められているのか、周りの友達はどんなことを考えているのか、わかったようでわかりにくい状況が作り出されています。生徒たちがきちんと学校の中で居場所を作り、仲間同士生き生きとつながることをサポートしていく、私たちの役割はそんな当たり前のことを当たり前のようにできるようにすることだと改めて思います。「自分の思いを伝え合う」、気持ちが、心が通い合う、そんな学校づくりを、引き続き家庭と学校が連携を強めて、進めていく必要があります。