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4.92018
【校長メッセージ】2018年度 No,1
ようこそ、新入生のみなさん。私たちはあなたの入学を心待ちにしていました。
保護者の皆様、おめでとうございます。お子様の人格を形成する重要な時期の教育を本校に託していただきましたこと心よりお礼申し上げます。
ご多忙な中、ご臨席いただきました皆様ありがとうございます。
さて、新入生のみなさん。今日から始まる学校生活で、心に留めておいてほしいことを1つだけお話いたします。
皆さんの中には、
失敗が怖い、間違いが心配という人がいることでしょう。しかし、今日からはそれは心配しないことにしましょう。なぜならば、それを心配したら、新しいことに踏み出しにくくなります。学校は失敗しても間違えてもいい場所です。皆さんにたくさんの体験を積んでもらう中で、あなたの成長を育むことが、学校に与えられた使命です。
体験には失敗や、間違いはつきものです。失敗や、間違いは成長ための栄養のようなものです。
勉強の方法も、友人関係も、思いどおりに行かない時こそ、自分を見つめる力・悩んで考える力・自己をコントロールする力が尽きます。同時に、人はその時、学習します。失敗しない結果を生み出すための方法をみつけます。その繰り返しを通して私たちは、自分を信じ、自分を認める力をつけていきます。
そうするうちに、思わぬ試練に見舞われても、希望を見出し前に向って進む力が育ちます。
これが、人が成長する道筋です。
人間は間違える生き物です。その間違いや失敗に対して、「愛と寛容」をもって、決して見捨てることなく、私たちの生き方を示されたのがイエスキリストです。
私たちの学校は、その教えに基づき今から143年前に立てられたのです。
あなたは、この平安女学院で、あなたに与えられているその賜物を磨くために、安心して、さまざまな体験を、積み重ねていってください。
そして、愛と平和が満ち溢れる社会を作る人となってください。国内外にはすべての人が幸福に暮らすために解決しなければならない問題が多くあります。それを成すのは未来に生きるあなた方です。みなさんが高い知性と豊かな感性を身につけ、弱く小さくされた人びとと共に歩む人になることを願い告辞と致します。