2023年がスタートしました。
そして学校は3学期というゴールの時期に入りました。
スタートに当たっては誰もが意気盛んですが、ゴールに近づいてくると、最後の力を振り絞れる人も、そうでない人も、少し疲れ気味になりますね。
そんな時はスタート当初の気持ちを思い起こすことも、ラストスパートには効果があると思います。
ところで、10cm×14,8cmと言えば何ですか。そうです、はがきサイズです。
みなさんは年賀状を出しますか。
年賀状も時代の流れの中で出す人が減りました。実はお年玉年賀はがきが発売されたのが1949年です。年賀状の販売枚数の推移をたどるとピーク時は2003年です。
国民1人当たり34.9枚購入していましたが、その数は減り続け昨年は一人当たり15.2枚。ピーク時の半分以下となってしまいました。
最近では時代を反映して年賀の挨拶もSNSを利用する方法が増えていると実感しています。
それもよしとは思いながらも、あの10cm×14.8cmのスペースの威力は大したものです。
まず、年賀状には、新年あけましておめでとう。をはじめ謹賀新年・賀正・寿など1文字2文字4文字・文章など年賀状を書く際に添えるそれぞれ意味を持つ賀詞が書かれ、干支文字や干支のイラストが描かれた上で感謝の言葉、抱負や願い、本人や家族の近況報告など数々が収められているのですから感心します。
そして何よりも、年賀状は平和な社会の証なのです。戦時下は新年の挨拶すらも自粛されたのです。
私の今年の年賀状には、「愛と平和に包まれる2023年を」と記しました。
なぜならば、昨年は、ロシアのウクライナ侵攻によって顕在化した「平和の危機」が世界中の人々に最も衝撃を与えたと思うからです。
それに年末に政府が決定した「国家安全保障戦略」が従来の専守防衛の考え方からどんどん外れ「平和の危機」感を感じ、平和を維持する努力を怠らないようにしようと決意し、それを記しました。
ところで、教師の仕事で大切なことは、みなさんが生きる未来の社会を幸福に整えることだと思います。
不正や不公正が大手を振ってまかり通ることを許さない・人権がないがしろにされる状態を放置しない・誰もが自分の意見を主張し受容される環境が保障されるなど、SDGsの目標でも掲げられていることを教育の現場で実践することだと思っています。
最後に、2学期の三者協議会の報告です。
生徒会より、学院の問題報道についての質問が出されました。
記事の事実確認や、問題解決の見通し、報道における生徒のプライバシーの確保や施設について質問や率直な意見が出されました。
それらについて私が知る範囲については誠実に答えました。詳細は生徒会新聞で知らされると聞いています。
生徒会の姿勢は、ユネスコが提言している「未来を共に再構想する」姿そのものだと思いました。
では、ゴールの学期にふさわしく、よりよい学校を生徒の力を集めて作っていけるようにしましょう。
そして、あなたの成長を実感しながらゴールを迎えられるようにしましょう
2023年1月10日