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4.212026
2026年度入学式告示
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
また、保護者の皆さまにおかれましては、お子様のご入学、おめでとうございます。
教職員を代表し、心よりお祝い申し上げます。
本日、こうして新入生の皆さんを本校にお迎えし、これから始まる学びと成長の日々を、保護者の皆さまと共に見守っていけることを、私たち教職員一同、深い喜びとともに受けとめております。
皆さんが今、ここに座っているということ。それは決して偶然ではありません。
これまでに重ねてきた一つ一つの出会い、選択、努力の先に、この学校を選び、この春の日を迎えたということです。私たちはまず、その一人一人の歩みを尊び、大切に受けとめたいと考えています。
本校が、何よりも大切にしている考えがあります。
それは、一人一人がかけがえのない存在であり、すべての命がオンリーワンである、ということです。
本校の教育目標は、とても明確です。
それは、「愛と平和を、言葉ではなく、実際の行動として実践できる人に育つこと」です。愛や平和は、願うだけ、語るだけでは実現しません。
日々の生活の中で、誰かの痛みに気づき、違いに向き合い、対話し、行動することで、初めて形となります。
では、そのために、どのような力が必要なのでしょうか。
本校では、特に次の三つの力を大切に育んでいます。
一つ目は、自尊感情です。
それは、成績や評価によって揺れ動く自己評価ではありません。
「私は私であってよい」「たとえ失敗しても、挑むこと自体に価値がある」
そう自分の存在そのものを信じる力です。
自分を大切にできる人こそが、他者を本当の意味で大切にすることができます。
二つ目は、共感力です。
相手の立場に立ち、その思いや背景を想像し、心を寄せる力です。
本校が大切にしている考えの一つに、
「世界の人たちの声に耳を傾ける」という姿勢があります。
世界には、戦争や差別によって苦しんでいる人、声をあげられずにいる人がいます。
その存在に気づき、想像し、聴こうとする心。それこそが、世界とつながる第一歩であり、本校が大切にしている生き方です。
三つ目は、対話する力です。
自分の考えを言葉にし、相手の意見に耳を傾け、違いから逃げずに向き合う力です。
対話には時間がかかります。しかし、簡単に答えが出ないからこそ、相手を理解しようとする心が育ちます。意見の違いは、対立ではありません。対話は、平和への第一歩です。
教室での小さな対話の積み重ねが、やがて世界を変える力へとつながっていきます。
本校が女子校であることも、これらの力を育むうえで大きな意味を持っています。
思春期という、心が最も揺れ動く時期に、安心して自分を表現できる環境が、ここにはあります。誰かと比べられるのではなく、「あなたはどう思うのか」と問われる日常があります。リーダーシップを発揮する場も、挑戦する機会も、限られた人だけのものではありません。
その中で多くの生徒が、「自分の声には意味がある」「仲間がいるから挑戦できる」
そう実感しながら、確かな成長を遂げていきます。
新入生の皆さん。
これからの学校生活が、いつも順風満帆とは限りません。
迷う日も、立ち止まる日もあるでしょう。
そんなときは、どうか思い出してください。
あなたは、ここにいてよい存在です。あなたの声に、耳を傾けてくれる人が、ここにいます。
卒業の日に、
「この学校で学べて、本当によかった」
「ここで身につけた力が、今の私を支えている」
そう心から思える日が来ることを、私たちは願ってやみません。
愛と平和を、言葉ではなく、生き方として選び取れる人へ。
その第一歩を、今日、この場所から、共に踏み出していきましょう。


