今年で１０回目となる「ビブリオバトル」は、中学生大会、高校生大会共に白熱のバトルが繰り広げられました。 大会終了後すぐに、チャンプ本や関連本が図書館に並びますが、友だちや先生など身近な人の推し本は特に気になるようで、展示コーナーの前で足を止め、手にとる人の姿が多く見られました。

　先月の新聞各紙に「本を読まない人が６割超え」（文化庁実施・国語世論調査）という見出しが躍りました。文芸評論家の三宅香帆さんはこの結果を「SNSなどで短文や動画に慣れてしまい、『長文離れ』を起こしているのでは？」と分析しています。　　　 思い当たる人は短篇小説やエッセイを読んでみるのはどうでしょう？中でもおすすめは、毎年出版される『ベスト・エッセイ』（光村図書出版）です。この本には、さまざまなメディアで発表されたエッセイから選りすぐりの作品が50編以上も集められています。短い文章ながら読み応えのある内容ですので、心に残る言葉や、お気に入りの作家さんに出会えるかもしれません。