校長あいさつ

校長メッセージ

平安女学院中学校・高等学校
校長
今井 千和世

2021年度 No,5 始業式挨拶

2021年8月25日

長い夏休みが終わり、今日から2学期が始まります。私はいつも学期の始まりは、不安と期待が入り混じるのですが、今学期は緊急事態宣言下のため皆さんの健康状態を思うと不安が大きいです。今回の爆発的感染は従来とは大きく違います。緊急事態宣言対象を21都道府県に、重点措置12県に拡大すると発表しました。地域日々発表される感染者数は毎日過去最高数と言われています。京都の昨日も587人で過去最高数です。感染者も高齢者から10代またはそれ以下の子どもが増えています。感染力の強い変異株が猛威を振るっています。全人口に占める2回ワクチン接種率が41%になったとはいえ、接種完了者の感染も現れておりワクチンの効用も完全ではありません。その上感染者が入院できない、十分な治療が受けられない状態のため、死亡に至る痛ましい現実が日々起きています。自宅療養者の突然の重症化にも手が回らないとのことです。多くの医療機関が危機的状況だといわれ、手の施しようがない、多くの命が救えないという意味から「もはや災害時並み」といわれる事態です。みなさん現在の状態は、コロナ感染が国内で発見された2020年1月以来、誰もが経験していない深刻な状況です。ましてや「医療崩壊」という事態は未知の分野です。日本では、病気は早期発見できる検診が普及して、病気が見つかれば直ちに医師の診察が受けられて、治療を受けることができる。日本の医療は世界一とさえ思っていた認識が崩れているわけです。コロナ感染拡大は、コロナ以外の病気などの命も守れない現実を招いていきます。「命を守る」責任が一人一人の行動に重くのしかかっていることを心にしっかり留めてください。「私は大丈夫。この程度は大丈夫」なんて浅はかな考えをもって、軽率な行動はやめてください。ましてや無自覚な行動を恥ずかしいとも思わずに、SNSアップすることは、気の緩みを助長・拡散することになります。もし、あなたに気のゆるみがあったならば、それは改めなければなりません。その構えで2学期の学校生活に臨んでください。

ところで、私たちの生活は、私たちの自覚と行動で作っていくものです。このコロナ感染症も必ずいつの日かどんな形かはわかりませんが収まるでしょう。しかし、今を生きる私たちを取り巻く生活環境は決して「安心安全」になるわけではありません。命を守る自覚と同じように、よい生活環境を作る自覚を持って皆さんが行動してほしいと私は願っています。そのためには現在世界中で取り組まれているSDGsの活動にも参加してください。皆さんは、今いろんな場所で、17色に色分けされたドーナツ型やカードが並んだロゴマークを目にすると思います。これは世界が持続可能な社会になるために2030年までに達成をざす17分野の目標を示したものです。この目標は大きく2つの側面があります。1つは人権と個人の尊厳を保障する社会的な基盤・ルールを作る面です。もう一つは気候変動の抑制をはじめとする地球の生命を維持する環境システムを悪化させない社会経済の在り方を作り直す面です。皆さんの中にはSDGsは途上国を支援する目標だと思っている人がいるかもしれませんがそれは違います。地球に生きるすべての人が達成すべき目標です。日本国内にも子供の貧困・働く人々の権利の侵害・ジェンダー平等にほど遠い現状・プラスチック製品による海洋生物の危機・食品ロスなど食品の無駄づかいなど挙げればきりのない問題が山積みです。中学1年生はこれらの問題について、解決すべき提案を考えて1学期に新聞各社投稿しました。その結果何人もの投稿が夏休み中に新聞に掲載されました。掲載されている人もそうでない人も本当にしっかり自分自身の考えとこれからの行動について提案しています。高校1年生でもSDGsのレポートに取り組んだ人たちがいます。皆さんも、身近な問題をSDGsの視点で見つめ、アクションを起こしてみましょう。皆さんが安心安全に暮らせる、あなた方が生きる未来の社会を作るために、今学期もできることから、行動する力をつけていきましょう。そして感染防止に今まで以上に努めてください。

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