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【校長メッセージ】2024年度2学期終業式あいさつ

みなさんの成長に欠くことのできない盛りだくさんの行事が繰り広げられた2学期は今日でおしまいです。2学期を締めくくる行事は何といってもクリスマスカンタータです。今年は、高校3年生の知恵と工夫により新しい形を作り上げ、その扉が開かれました。どの扉を開こうとも、そこにはイエスキリストの誕生を喜びお祝いする思いが伝われば良いのです。今年も大勢の人が2024年の喜怒哀楽に思いをはせながら、平安女学院のクリスマスカンタータにお越しいただきました。そして、たくさんの方々から「感動をいただきました」という素敵な言葉を頂戴しました。高校3年生の皆さんありがとうございました。また、今年は、ミルトスコースの生徒たちのアイディアでクリスマス献金を集めるクリスマスバザーが催されました。これも新しい試みでした。

カンタータ以外でも、みなさんは、今学期の行事や経験を通じて、交流を深かめ、豊かな人間性を身につけられたはずです。その成長を、いつも私が伝えているように、自分をほめてください。脳はその誉め言葉を記憶して、自己肯定感を育んでいきます。

さて、社会に目を向けた時、平和を大切にする本校は、ノーベル平和賞を喜び、意味を見出す糧としたいと思います。核兵器廃絶を訴え続けてきた日本の被爆者団体の平和賞受賞は、現在身近に迫っている核兵器使用に対する歯止めと、核兵器反対の世論を拡げる両側面を持つものです。そして、唯一の被爆国である日本に暮らす私たちが、世界に発信・行動すべきことを明確にした意味もあると思います。本校で学び、働く生徒・教職員のミッションは、平和を大切に守りぬくための行動ができる人として生きることです。人も動植物も、暮らしも様々な環境も大切にされない行為が戦争です。そのことを心にしっかり刻み込んで生きていくことです。

 次に、こうして私たちが生きて、生活していく上で、大切にしたいことについてもう一つだけお話しておきます。2学期の始業式で、「私たちの言葉の先に人がいる」ことを自覚して、自分が発する言葉については、もっと意識してほしいと伝えました。私はみなさんに「ことばの力」について考え、いい言葉を使える教養を身につけた人になってほしいのです。例えば、すれ違いに振り替えるほど美しい顔立ちとスタイルの持ち主が、もしも、「お前はうっとうしいんじゃ」と言ったら、あなたはどう感じますか。汚い言葉だけでなく、悪口も陰口もです。「ことばはその人となり」を表します。悪口も陰口もそうです。星野富弘さんの詩集の中に「鏡に映る顔を見ながら思った。もう悪口を言うのはやめよう。私の口から出た言葉を一番近くで聞くのは私の耳だから」どうですか、汚い言葉も、悪口陰口を言いたくなったらこの詩を思い出すことをお勧めします。自分の言葉が、人と人との関係性を切り離し、人を遠ざける悪い力になっていないか見つめなおし正す人になりたいではありませんか。

最後に自分の心も、言葉の先にいる人の心も、「軽くしてくれる」おまじないの言葉を紹介して、お話をおしまいにしますね。

 「ごめんなさい」「助かりました」「有難う」「大丈夫」。

では、3学期元気に会いましょう。

 

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