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【校長メッセージ】2019年度 No,2

始業式 校長挨拶

今年度は新1年生235名が加わり全校597名の生徒と、教職員110名でスタートを切ります。 学校の主人公は言うまでもありませんが生徒一人ひとりです。生徒の皆さんにとって何がより良いかを検討し、今、当たり前であることを見直していく1年にしたいと思っています。 更に良い平安女学院を目指して力を尽くしていきましょう。 さて、今年度は是非皆さんに心に刻んでほしいことを2つお話します。 1つは、昨日の入学式でお話しもしましたが、皆さんが大人として生活する時代に必要な力についてです。 世の中では色々な力を挙げていますが、本校では3つの力を身につけることが必要だと考えています。 3つの力とは、自尊感情(自己肯定感)・共感力・対話力です。 1つ目は、自尊感情。これは自分で自分の存在価値を認める。自分を褒めるという力です。 かつて有森裕子というマラソンランナーが残した言葉があります。彼女は、オリンピックで金メダルを候補として期待されていました。 結果は銀メダルでした。その結果をうけて彼女はこういいました。「自分で自分を褒めたい」。 この言葉をそのまま、皆さんに贈りたいと思います。あれができないから私はだめと思いがちな人がいます。そうではないのです。何かができれば自慢もしたいし嬉しいですが、そのことが人間の価値を決めるのではないということを心に留めておいてください。 2つ目は、その人の喜びや悲しみを自分のことのように受け止め、共感する力です。 思い起こしてください。嬉しいときに一緒に喜んでくれる人がいたらその喜びは更に大きくなります。悲しくて辛いとき傍にいて慰めてくれる人がいたら、気持ちが少し楽になります。 3つ目は、対話力です。対話は人と人との関係性を作るための必需品です。 皆さんには本物の対話力を付けてほしいのです。相手の表情を見ながら、対等にお互いの気持ちを乗せて自分の意見を交換する本物の対話力を付けてほしいのです。それが、英語・韓国語・中国語などでできればもっといいでしょう。 次に違いを大切にしながら支え学びあう態度についてお話します。 「みんな違ってみんないい」という言葉は皆さんよく知っているでしょう。今年度の聖句も同様です。 しかし、違いを受け入れがたい人、自分と違う人を排除したくなる人、同じ趣味や同じ話題で群れたい人っていますね。そんな人を見ると私はもったいないなと思ってしまいます。 自分と違う趣味・価値観・性格を持っている人と出会うことで、広がる世界がそこにあります。そんな人と話すと、自分には考えが及ばない意見が聞けます。 自分の内面を豊かにするための最良の方法は、違いを大切にして、交流を深めることです。自分とは合いそうにないと思う人とも、先ずは話してみる態度が大切です。 全ての人に自分にはない素敵なところが備わっています。今年高校1年1組に二条中学の難聴学級から2名の生徒が入学しました。 彼女2人は補聴器を付けて音を聞き取ります。それでも聞き取りにくいときもあるでしょう。 いろんな工夫をして学校生活を皆さんと一緒に楽しく過ごすようにがんばる覚悟です。彼女たちの態度から勇気付けられることが多くあると思います。 また、彼女たちは皆さんの態度から勇気付けられることもあるはずです。お互いに支えあいながら過ごしてくれることを願っています。 今年度から、中学でも2年次からコース別のクラスは止めました。高校1年生もコース合同のホームルームを授業別クラスとは別に作りました。 その目的は進路目標の違いを超えて互いに励まし支えあう関係を学校中で作り上げるためです。 高校2,3年生の皆さんは、昨年度のクラスや仲間関係の課題や問題を乗り越え、二度とない人生の貴重な時間を有効に過ごせるように自らを振り返り心機一転の決意で臨まれるよう訴え始業式のお話とします。
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