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【校長メッセージ】2020年度 No,10 義務教育期間の終了おめでとう。

義務教育期間の終了おめでとう。
日本における義務教育は9年間です。この期間、保護者は子どもを学校に通わせる義務を負います。就学させる義務です。そして、みなさんは社会に出て必要な学習を受ける権利を行使する期間です。今日でその期間が終了し、あなた方は自分の意思で高等学校へ進学し、自分の意思で自分の将来を見据えて学ぶ期間に入ります。そこで大切なことは9年間で獲得した現時点でのあなたの成長の到達点です。

各教科の知識や理解度については、通知表で評価されている内容が到達点です。しかし数字では評価できないことがたくさんあります。また、人が評価できることと、できないこともあります。たとえば、あなたが胸に秘めた友への思いの熱さ、困っている人へ寄せた思い、友や周囲の方々への手助け、世の中の不正や心ない言動に流せた涙や、怒りは、あなたの感受性の豊かさや、正義感からですが、それらも数字では評価できませんし、他人も評価できません。では、あなたは、自分のこれまでの学習や経験の成果をどのように認識しますか。それは、あなた自身が自分を見つめる・振り返る力でしかできないのです。

この事を物語るエピソードがあります。彼女は3年前に高校を卒業した生徒です。数日前に長いメールが届きました。その一部を紹介します。
「自分を認めることについて大きく前進した出来事を聞いてください。自分の欠点しか目に入らず、人と比べてダメな人間だと思って、泣く日が多くて辛かったのですが、自分に少しずつ○を積み重ねるようにして過ごすうちに「私はダメなところもよいところもある。欠点があるのによく頑張ってきたじゃないか」と思えたのです。そして、胸がジーンとなったんです。今まで自分の事しか考えられなかった私が、人もみんな大変な思いを抱えながら自分を受け入れながら、生きているんだなあと当たり前のことが胸にストント落ちたのです。自分に○をつけることは、他人を理解することにつながることが分かったのです。○の量が質に転換したんですよね。」彼女の小中学時代の苦しみはことばに言い表せない悲惨で過酷なものでした。そんな彼女は高校3年間もそのトラウマに苦悩していました。

そんな彼女の成長を私は目の当たりにし、自分と向き合う力、自分を自分で○をつけられる力が、自分を成長させる力の原動力になると確信しています。

では、自分と向き合うためには、何が大切だと思いますか。
「昨日の自分と今日の自分」を評価の物差しにすることだと思います。
また、ものの見方を豊かにしないと、正しく評価できない。だから、本を読み、さまざまな人たちと対話を重ね、自分の考えの幅を広げることが大切です。そして、何事にも臆病にならずに、行動することも大切です。行動した結果が良くても悪くても、結果からまた学習することができます。これらが、自分と向き合い、自己評価するために必要で大切なことだと私は思います。

高校では、中学で到達できた今の地点からのスタートです。自分の成長を自分で実感できるって、嬉しいことです。楽しいことです。そして、あなた方は平安女学院中学校で、「愛と平和を大切にする」事を学びました。それを、新たなステージにおいて、多くの同級生に広めてください。
それが、本校中学校での学びで成長したあなたのミッションです。

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