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2024年度入学式 校長告示

新入生のみなさん。おめでとうございます。ようこそ平安女学院中学校高等学校へ。あなた自身の大切な時間を過ごす居場所として選んでくださり感謝します。これから過ごす6年間又は3年間が、あなた自身の個性を磨きあげ、あなた自身が望む自分を実現する時間になるように私たち教職員一同はあなたに寄り添い、あなたの生き方を支える役目を果たしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

保護者の皆様、おめでとうございます。大切なお子様の教育を本校に委ねていただきましたこと心よりお礼申し上げます。本校の保護者会は、「保護者は最強の応援団」をスローガンに掲げていただき、私たちの大切なパートナーとして教育活動を支えて下さっています。新入生保護者の皆様もお力添えくださいますようお願い申し上げます。

 さて、新入生のみなさん、人生には何度か節目というものが訪れます。今日のような新しい門出や、新しい出会いも節目です。節目は、従来のものの見方や考え方をアップデートするよい機会となります。パソコンやスマホを最新の状態にするアップデートと、私が皆さんに求めるアップデートは違います。人生の節目のアップデートは、人間として生きる上での成長です。成長には、時間も環境の変化も学習も必要です。そして、行動することが大切です。人間は成長を獲得できる生き物です。しかし、思い込みが強くなり、新しいものを受け入れにくくなり、新しいことにチャレンジしなくなると、成長が止まってしまいます。みなさんの学校生活においては、今日に限らず、みなさんが成長するためのたくさんの節目が設けられています。その節目をどう活用し成長するかは、みなさん次第ですよ。

 ところで、学校にはそれぞれその学校が実現したい教育目標があります。入学するみなさんには、本校の教育目標を伝えておかなければなりません。心にとめておいてください。「いのちを大切にする」教育を行い、「愛と平和を実現できる人を育てる」という目標です。「いのち」とは「生命と人権」の事です。いのちを守る、命を大切にする。いのちが大切にされるためには、社会は平和であり、人々は愛情深くなくてはなりません。取り分け、生命も人権も奪いつくす戦争はウクライナやガザの戦闘で犠牲になっている子どもの数だけ見ても絶対に許されないことは歴然です。ウクライナでは2万人の子どもが、ガザではここ5か月で1万3千人の子どもが犠牲となり、76%の学校が壊れ800校以上で授業ができない状況です。戦争は学ぶ機会を奪い、未来をも摘み取っていくのです。地球規模で起きている環境破壊も深刻です。本校の目標は、授かった全ての命の安全が保障され、誰もが安心感に包まれた状態で暮らせるような平和な社会を作る人にみなさんが育つことです。

平安女学院で学ぶということは、自分の命も他人の命も大切にする。大切にされることが当たり前の社会にするために、あなたの持てる力を差し出せることの素晴らしさを知ることです。

そのためにみなさんには、自分を大切にする(自尊感情)を育むように、さまざまな人の置かれた状況を、自分に置き換えて創造することができる力(共感力)お互いの言葉を手掛かりに考え、考え方を共有する(対話力)を身に付けることが必要です。

さあ、平安女学院でしか学ぶことができない「自分自身の生き方を問い続ける」学びに取り組んでください。

教職員一同は卒業時のあなたの姿をあなたの成長を見守ることを約束して新入生へのメッセージとします。

 

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